火山予知の情報

噴火予測の可能性

火山地帯では地中深くマグマが動いたことにより電磁波が発生すると考えられています。
平成26年9月26日の御嶽山の噴火の前、9月11日に火山性地震が1日あたり85回を記録したときにその同じ日に御嶽山の周辺の複数の逆ラジオが異常な電磁波を捉えていました。この85回の火山性地震は地下でマグマが動いたことによるもので、同時に電磁波が周辺で広く観測されたと考えられそうです。

以下、鹿児島観測点のデータによる霧島連山または桜島の噴火予測について:
図は2019/5/1現在の鹿児島観測点の2年間の電磁波ノイズグラフです。図の大きな「壁立ち型データ」は地下のマグマ溜まりの圧力増加による発生電磁波ノイズと思われます。

2018/4/18にAのようにデータが減少して、翌日硫黄山の小噴火がありました。

また2018/11/12にBのように短時間のデータ減少があり2018/11/14桜島の爆発的噴火がありました。

マグマ溜まりの中蓋が外れて(熔けて)マグマ溜まりの内圧が下がるので圧力データが減少し、マグマが出られるようになって1~2日で地上に達し噴火すると考えられそうです。

毎日データを確認し、次にデータが減少したら予測情報を発信します。

逆ラジオRR-3000

御嶽山噴火において被災された皆さまへ、心よりお見舞い申し上げます。

当社が開発研究しております「逆ラジオ」電磁波ノイズ地震予知システムは、2011年3月11日に発生した東日本大震災の予兆を捉えていたほか、やや大きめの地震において地震発生の数ヶ月前から前兆電磁波ノイズが出現しています。

またこの前兆ノイズが、御嶽山噴火の16日前の9月11日に、新潟十日町、岐阜大垣、浜松浜北、御前崎、豊橋2か所、四日市、京都伏見、神戸、という中部から関西にかけた広範囲の9か所の観測点でほぼ完全に重なった1本立ちの同期ノイズデータが出ました。

後でわかったことですが、この広範囲の同期した1本立ちデータが出た9月11日は、御嶽山の火山性地震が1日85回とここ数年で最高の回数を記録した日と同じ日でありました。

これをもってすぐに火山の噴火の予兆が取れた、とは言えませんが、御嶽山の火山性地震の回数が最高になった日と同日に、電磁波ノイズデータが岐阜を囲むように広範囲に出たことは、地下のマグマの動きなど、何らかの噴火の前兆現象をとらえていた可能性はあると思いますのでご報告します。

東日本大震災のような巨大地震や、多くの活火山の噴火による被害を少しでも減らすため、当社では更なる予知研究と観測点の増強に努めてまいります。

御嶽山噴火情報

気象庁による報道発表:平成26年9月27日より

御嶽山(長野県・岐阜県境)では、9月27日(土)11時53分に噴火が発生しました。

滝越
出典:気象庁報道発表資料
(図表資料:図2御嶽山 噴火の状況)

噴火が発生したのは2007年(平成19年)3月下旬のごく小規模な噴火以来です。御嶽山で噴火警戒レベルを3に引き上げたのは、平成20年3月31日の御嶽山の噴火警戒レベルの運用開始以来初めてです。

▼気象庁
「9月27日に発生した御嶽山の噴火について-御嶽山の噴火警戒レベルを3(入山規制)に引き上げ-」
気象庁のホームページへ

気象庁による報道発表:平成26年9月28日より

御嶽山の火山活動に関する火山噴火予知連絡会拡大幹事会見解より抜粋

御嶽山では、1979年に有史後初めての噴火が発生し、1991年、2007年にもごく小規模な噴火が発生しました。それ以降、火山活動は概ね静穏に経過してきましたが、今年9月10日から11日にかけて剣ヶ峰山頂付近を震源とする火山性地震が一時的に増加し、14日以降は低周波地震が時折発生しました。火山性地震は次第に減少していました。地殻変動や山頂部の噴気活動には、特段の変化はみられていませんでした。今回の噴火前の変化は、ごく小規模な噴火が発生した2007年の状況に比べても小さいものでした。

御嶽山日別地震回数

9月10日に52回、9月11日に85回の火山性地震が発生。

御嶽山日別地震回数
御嶽山 最近の火山活動の推移(地震日回数)

2007年の噴火時と比較すると、今回の噴火はごく小さな火山性地震活動でした。

御嶽山 最近の火山活動の推移(地震日回数)
出典:気象庁報道発表資料(御嶽山の火山活動に関する火山噴火予知連絡会拡大幹事会 参考資料)
第8図 御嶽山日別地震回数、第11図 御嶽山 最近の火山活動の推移

▼気象庁
「9月27日に発生した御嶽山の噴火について-御嶽山の噴火警戒レベルを3(入山規制)に引き上げ-」
気象庁のホームページへ

御嶽山噴火の前兆データ

当社では全国100箇所以上に設置している逆ラジオ観測点から、電磁波ノイズデータを毎日収集しております。異常なデータを検知した場合には、観測点管理者(協力企業様)や地震予知情報配信サービス「ゆれくるん」の会員様へ、地震警戒情報を配信しています。

無料トライアル

複数観測点に、同期する電磁波ノイズデータが出現

9月11日、中部~関西の広範囲にわたって、まったく同期して重なる電磁波ノイズデータが出ました。

<異常ノイズが出た観測点>
岐阜大垣、浜松、御前崎、豊橋2箇所、四日市、京都伏見、神戸灘、新潟十日町。

通常では、このような広範囲の同期データ(一本立ちノイズ)は、「大きい地震の前兆」の可能性が考えられますが、その場合同時期に、複数箇所で大きな山なりノイズデータも出現する傾向があります。

しかし今回は、山なりのデータがどの観測点にも見当たらず、これまでの予知経験にはあまり見られない、不思議な同期一本立ちデータでした。

御嶽山の噴火前に発生した火山性地震と連動する電磁波ノイズデータ

考察:
2014年9月11日の近辺に 東海~関西の広範囲に同期データが出ている。
岐阜大垣、浜松浜北、豊橋、四日市、京都伏見、神戸灘区であり、浜松から神戸までの広範囲の同期データは極めて珍しい。

▼岐阜大垣265観測点

岐阜大垣265観測点

▼浜松浜北255観測点

浜松浜北255観測点

▼御前崎443観測点

御前崎443観測点

▼豊橋244観測点

豊橋244観測点

▼豊橋245観測点

豊橋245観測点

▼四日市TS416観測点

四日市TS416観測点

▼京都伏見B410観測点

京都伏見B410観測点

▼神戸市灘区250観測点

神戸市灘区250観測点

▼十日町観測点

十日町観測点

▼比率処理(神戸市灘区、京都伏見、四日市、岐阜大垣、豊橋、浜松)

比率処理(神戸市灘区、京都伏見、四日市、岐阜大垣、豊橋、浜松)

▼比率処理(十日町、浜松、御前崎、豊橋244、豊橋245、四日市)

比率処理(十日町、浜松、御前崎、豊橋244、豊橋245、四日市)

また、複数の観測点で同期するノイズデータが出た場合には、その中間地点を大よその震源地としますが、異常ノイズが出ていた観測点を地図上に並べて見ますと、中央は岐阜~琵琶湖付近となります。

しかしこの周辺の観測点に、際立った大きい異常データが見られませんでしたので、地震とは判断できずに発表は控えておりました。

異常ノイズが出現した観測点と御嶽山
異常ノイズが出現した観測点と御嶽山
*同期データが出た観測点の位置(赤点)と御嶽山の位置(中央赤丸)
その他観測点データ(1年間)

▼名古屋錦251観測点

名古屋錦251観測点

▼和歌山太地415観測点

和歌山太地415観測点

▼神戸市灘区250観測点

神戸市灘区250観測点