異常なデータが長く続き そのデータの収束傾向から 大地震発生のおよその規模、おおまかな地域、だいたいの発生の日が事前にわかったら、家庭でも会社でも 事前に行なえることは たくさんあります。
防災に関係する公的機関、自治体などの方がたへ
-大地震の災害対策本部を事前に立ちあげる-
また災害に関係する公的な機関では災害対策本部を事前に立ちあげることが可能になりそれにより事前に救援体制を整えることが出来、実際の地震発生時に迅速な対応が可能になります。例として、米国危機管理省FEMAは2008年ハリケーンの上陸の数日前に災害対策本部を設置、事前にハリケーンの進路にあたる住民に避難を指示しました。
これは 我々の目指す目標の1つです。
緊急地震速報は広く普及していますがこの地震予知とは全く異なるシステムです。緊急地震速報はまず、すでに大きな地震が起きてしまったことが前提です。
そしてその地震の揺れのうち、早く伝わる弱い横揺れ(P波)が来たことを感知してそのあとに来る強い揺れ(S波=本震)を短時間に計算して警戒を出すものです。
震源からの距離によりますが通常、揺れが来るまで、数秒から十数秒しかない場合が多く、P波とS波が一緒に来てしまう直下型には役に立たちません。
他方、逆ラジオ電磁波ノイズ観測による地震予知では中規模地震(M4、M5クラス)でも数日前あるいは数週間前からデータがでます。さらにM6クラス以上の大地震では数週間前あるいは数か月前から異常なデータ(前兆)が出ることが多いです。
なぜこのように地震予知に有効なシステムを国や大学が研究していないのか?については実は過去には多くの議論がありたくさんの問題や紆余曲折があります。
なぜ動物たちが地震の前に変な行動をとるのか?
「小動物は地震の数日前に感じるらしい」「大きな動物は数分から数十分前に感じるらしい」と言われています。
なぜか?地震発生前の動物の異常行動と磁気レセプター(仮説)について渡り鳥が毎年日本に飛来します。たとえば大白鳥がシベリアから毎年、猪苗代湖に飛来してきますが彼らは地図も持たず星座もわからないはずなのになぜ迷わずに同じ場所に飛んで来られるのか?不思議なことで真相はまだわかっていないそうです。
また雪山で吹雪になり登山者は遭難することがありますが 吹雪で遭難して凍死したかもしかやきつね、イノシシなどはいません。
これは仮説ですがかれら動物たちは能の中に磁気レセプターがあり地球の地磁気を感じて方角がわかるらしいと言われています。
この地球の地磁気を感じる磁気レセプターが大地震の前の電磁波を感じている可能性があります。つまり大地震の前に大きな電磁波が出るために動物たちはこの磁気レセプターで危険を感知して、ここは危ないと感じて逃げるのでは、と考えられます。
2004年12月のスマトラ沖大地震では津波などで沿岸の人たちは20万人以上が亡くなった大参事でしたが 動物の死骸は極めて少なかった、海岸にいた象がクサリをちぎって山の方に逃げた、といった報告があります。
またこの磁気レセプターは人間では大昔に、なぜか退化してしまったと考えられています。逆ラジオは人間が失った磁気レセプターの機能をとりもどすための新しいセンサーだと考えられます。
2019年06月18日山形県沖M6.8の地震と日本海側の深海魚の捕獲について
2019年7月10日 ㈱新興技術研究所
仮説として以下を報告します。
インターネットのニュースによると、深海魚と大地震の前触れに関して、2019年6月に東海大海洋研究所と静岡県立大のグループの論文が発表された。「深海魚は大地震の前触れ」は迷信、という内容で、過去にリュウグウノツカイが発見された336件を調査しそれから30日後までに、発見場所から半径100キロ以内が震源となったマグニチュード6以上の地震を調べたところ1件しかなかった、とのことである。
しかしこの内容を2019年06月18日山形県沖M6.8の地震に関する我々の下記の観測結果と比べてみると、深海魚の発見と大地震にはやはり関連があると思われる。つまりこの前提条件である30日と半径100kmの条件を広くしたら関連性が見られることがわかる。あくまで仮説としてですが詳細は以下の通り。
このデータの収束時期、6月中旬頃に地震発生が考えられる。
福井観測点 2019年6月18日までの360日データ
安曇野観測点 2019年6月18日までの360日データ
参照:
2019年6月27日
「深海魚は大地震の前触れ」は迷信 海洋研究所など調査6/27(木) 配信
深海魚の出現は、大地震の前触れ――。こんな言い伝えは「迷信」で根拠がないと、東海大海洋研究所と静岡県立大のグループが26日発表した。各地で捕獲されたり海岸に漂着したりした事例と、その後に近くが震源となった地震の発生状況を調べ、相関関係は確認されなかったという。
グループは、リュウグウノツカイなど地震の前兆とされる8魚種について、文献や地方紙の記事などで1928年11月~2011年3月に確認された336件を調査。
それから30日後までに、発見場所から半径100キロ以内が震源となったマグニチュード6以上の地震を調べたところ、07年7月の新潟中越沖地震以外は起きていなかった。
同研究所の織原義明特任准教授は「言い伝えが事実であれば防災に有益だと考えたが、そうではなかった。信じられている地方もあるが、地震の予知に役立つとは言えない」と話した。
6月18日 米地震学会誌に掲載された。
(https://pubs.geoscienceworld.org/ssa/bssa/article-abstract/571628/is-japanese-folklore-concerning-deep-sea-fish)。(桑原紀彦)
この調査は ネットのニュースで見る限り、深海魚の発見と地震の発生の関連を以下の条件で限定して関連つけている。
(1) 発見から30日後までに
(2) 発見場所から半径100キロ以内が震源の
(3) マグニチュード6以上の地震
(4) 07年7月の新潟中越沖地震以外は、地震は起きていなかった、と書いている。
しかし 我々の電磁波ノイズの推移からみた深海魚の発見捕縛の関連は 電磁波ノイズが上昇する2018年10月ごろから始まり、今年2019年1月ごろに電磁波ノイズの山はピークを迎えて次第に減衰していくが まだ電磁波ノイズが多く観測されている3月頃までは深海魚の発見が多数みられる。
上記の論文では深海魚の発見から30日間、発見場所から100km、という条件をどういう根拠で決めたか、が問題になると考えられる。想像では 日数と範囲を もっと広くとれば 別の見解になった可能性があると思われる。
この観測装置である逆ラジオRR3000はAMラジオの850kHzに乗ってくるノイズ(パルス性電磁波ノイズ)をとらえているが AM波は海中でも受信できるという実験がある。
参考:
「海中で電波は使えない」「……陸上や海上で遠くまで届く電波も、海のなかでは、一気に弱くなってしまう。……また、使う周波数が高くなる(波長が短くなる)と急激に信号が弱くなってしまうのも、海中電波の特徴です」
しかし実験では AMラジオ波は吸収減衰が少ないので、受信できる。
AM放送(522~1,629kHz)は水中でも受信できたが、FM放送(76.0~90.0MHz)は受信できなかった。これは、周波数が高いほど放送の信号が弱くなるから。
観測装置で捉えているノイズが 人工的なものでアマチュア無線局の電波や近隣の工場などのノイズによるもの、というご質問について。
日本国内でもアマチュア無線の愛好家は多く、また工場も多いのでこうした電波はたくさん飛び交っていると思われます。
逆ラジオでは850kHzの、AMラジオの中波帯に載ってくるノイズを捉えてその数をグラフにしていますが アマチュア無線や近隣の工場のノイズなどで たまたま同じ周波数になったものがあると 捉えてしまう場合もあるかと思われます。
しかし ゆれくるんのホームページの過去の事例にあるように大地震の前兆としてのノイズは 1時間当たり数万個のノイズが数か月間も続くことが多く、さらに土日、休日や昼間も深夜も関係なく続く大きなデータとなることが多いです。しかも大地震の前兆の場合、そうした土日、休日や昼夜も関係ないような数か月間も続くデータが 大きな山を作り、ピークのあとに減衰してきて、収束してきます。
大地震は収束した日の前後あたりで発生します。また大地震の場合、同じような同期したデータが周辺の観測点にも一斉に出ることが多いです。
したがって1つの観測点だけでなく 近くの観測点のデータも一緒に見ていく必要があります。
つまり仮にアマチュア無線や近くの工場などの電波を捉えていてもそれが数か月、毎日、昼夜も続くことは無く、大きな山を作ることも無いでしょうし、周囲のデータとの同期も無いと思われるので たぶん無視しても良い場合が多いと思います。