お知らせ

2020年09月11日 11:56

<電磁波パルスの大きさとマグニチュードの関係について>

<電磁波パルスの大きさとマグニチュードの関係について>


会員の方から以下のような質問をいただきました。

質問
>ある観測点で仮に80万パルス のデータが出た場合、地震性のデータであれば
>マグニチュードは 幾ら位になりますか?


回答
>地震予知スタッフより下記のとおり回答させていただきます。
1、観測装置は 出荷時には 感度が揃っていますが
設置場所によって データの出方がそれぞれ異なります。

2、それぞれの観測点が その地下から出てくる電磁波のパルスノイズを
捉えていると考えていますが 観測装置の置き場所や そこの地下の
状況などで 普段の電磁波ノイズの大きさ、強さが異なります。

3、現在約100か所の観測点のデータを平時に均一にはすることはできないので
 それぞれの観測点の、最低でも数か月間の平均値からみて
 異常値が出た場合に 過去の事例と比較して 地震の前兆との関連を
 判断しています。

4、しかし、通常は 電磁波パルスが 1日あたり数個~数100個程度の
 ことが多く、ご質問の MAX80万パルスというのは 1時間に80万回のパルス性の
 ノイズを捉えている、ということでかなり大きいものです。
 さらに 仮に土日や夜間も続く電磁波パルスの場合は 人工的で作りにくいので
 自然界のものと考えられる場合が多いです。

5、しかしその大きなノイズが自然界のものであっても 必ずしも それが
 大地震の前兆ではないことも考えられるので その観測点の過去の事例や
 周囲の観測点のデータも勘案して判断することになります。

6、この逆ラジオでの電磁波ノイズの観測では まだわからないことも
 多いですし、観測点の数も少ないことと、大きな地震もしばしばあるわけでない
 ので 大きな電磁波ノイズと大地震の発生の関連がとれた事例は
 まだまだ少ないです。

7、ご質問の
>仮に80万パルス のデータでは マグニチュード 幾らになるか?
ですが パルスのMAX値の大きさ、連続する日数、震源までの距離の
3つの要素と過去の事例で 地震の大きさを想定します。

仮に 震源までの距離を 100km程度と考えた場合
パルスのMAX値の大きさ > 時間あたり数十万以上であれば M6クラス以上
連続する日数 > 数週間以上であれば M6クラス以上
が考えられますが むずかしいところです。

以上のことから この先、辛抱強く研究を続けていく必要があり 
皆様のご協力をお願いしたいと考えます。